AGA(男性型脱毛症)は、遺伝やストレス・喫煙などの要因によって男性ホルモンが毛髪に過剰に影響を与えることによって起こります。

通常、私たちの毛髪は周期的に生まれ変わるのですが、男性ホルモンの影響によりその周期が短くなってしまい、毛髪が十分に育つ前に抜け落ちてしまうのです。

この毛髪が周期的に生まれ変わるサイクルを毛周期(ヘアサイクル)と言います。

毛周期(ヘアサイクル)は通常4~6年の期間があり、成長期(4~6年)・退行期(2~3週間)・休止期(数か月)となっています。

毛周期(ヘアサイクル)のほとんどの期間は成長期であり、この成長期が長ければ長いほど髪は成長し太くなる傾向にあります。

AGA(男性型脱毛症)などで悩んでいる人の多くは、男性ホルモンの影響により成長期が短くなってしまうため十分に毛髪が育つ前に抜け落ちてしまいます。

AGA(男性型脱毛症)の原因

AGA(男性型脱毛症)は、毛周期(ヘアサイクル)の成長期が通常の4~6年よりも短くなってしまうことで発生します。

どうして毛周期(ヘアサイクル)が短くなってしまうかというと男性ホルモンの影響です。

男性は思春期以降に生殖器や副腎皮質から男性ホルモン(テストステロン)を分泌します。この男性ホルモン(テストステロン)は男性らしい体の成長や生殖器の機能を作るために必要な物質で20代~30代に男性ホルモン(テストステロン)の分泌が激しくなります。

そして、前頭部やヒゲ、脇などに存在する5α還元酵素(5αリダクターゼ)という酵素に反応してジヒドロテストステロンという強力な男性ホルモンに変換されます。

このジヒドロテストステロンが毛周期(ヘアサイクル)の毛髪に影響を与え、通常だと4~6年ある成長期の期間を数カ月から1年と言う短い期間に短縮してしまうのです。

成長期が短くなってしまうと、毛髪は十分に育つことが出来なくなりますから、細くて弱々しい髪が増えて行くことになります。そして、それが原因でAGA(男性型脱毛症)となるのです。

まとめると、以下のようになります。

 

男性ホルモン(テストステロン)が分泌する

5α還元酵素(5αリダクターゼ)と反応する

ジヒドロテストステロンが生まれる

成長期の期間が短縮する

長く太い成長期の髪が減る

AGA(男性型脱毛症)

 

これがAGA(男性型脱毛症)の原因です。

AGA(男性型脱毛症)の対策

AGA(男性型脱毛症)の対策は大きく2種類に分かれます。

それは、ジヒドロテストステロンの影響を抑え髪の成長期を守ることと、すでに成長期が短くなってしまっている髪の毛周期(ヘアサイクル)を元に戻すことです。

ジヒドロテストステロンの影響を抑える薬として有名なのがプロペシアという内服薬で、これらの薬に含まれるフィナステリドという成分がジヒドロテストステロンの影響を抑える効果があります。

現在、プロペシアはジェネリック医薬品でフィンペシアという製品も出ています。

しかし、プロペシア(フィンペシア)には注意が必要で副作用もありますので医師に相談しながら服用することをおすすめします。

また、発毛効果が認められている成分としてリアップやロゲインなどの発毛剤に含まれているミノキシジルもありますが、ミノキシジルは発毛のメカニズムが解明されていません。

プロペシア(フィンペシア)と発毛メカニズムが違うためミノキシジルとの併用が効果的とされていますが、こちらも副作用があるので注意してください。

すでに成長期が短くなってしまった毛髪のケアについても行わなければなりませんが、頭皮の状態によって行うべきケアが変わってきます。

自分の頭皮の状態を知るには、専門家の意見を聞くのが一番早くて便利です。最近では育毛サロンや薄毛専門のクリニックでも無料のヘアチェックを実施しています。

そして、自分の状態を正しく理解した上で、今後どのような治療を行っていくか検討するのが基本になります。

 

なお、当サイトでは、薄毛対策を扱うサロンと病院2,700件以上を地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

地域別の病院・サロン一覧はこちら