AGA(男性型脱毛症)など薄毛や抜け毛で悩んでいる人にとって、少しでも効果のある治療を行いたいと思う気持ちは良く分かります。

特に、ミノキシジルタブレットは発毛効果が高いと言われていますから、なおのこと人気がありますし、ネットなどでも服用した人たちに高い発毛効果があったと喧伝されています。

でも、発毛や育毛の薬として承認している国は無いという事実をご存知でしょうか?

もともと、ミノキシジルタブレットは高血圧の内服薬であって、AGA(男性型脱毛症)など薄毛や抜け毛の薬ではありません。

同じミノキシジル配合のリアップも外用薬(塗って使う薬)であって飲む薬ではありませんが、それでも開発段階では重篤な副作用も確認されています。

薬は正しく使ってこそ意味がある

少し前に某製薬メーカーから発売された睡眠改善薬と同じ成分が入っているのに安いと言う理由で、アレルギーのための抗ヒスタミン剤が流行したことがありました。

アレルギーでもないのに飲み続ければ副作用が出そうなことぐらい分かりそうなものですが、実際に流行し頭痛や吐き気、動悸などの副作用を感じた人が多く出ました。

また、別の事例では、アメリカなどでは麻薬の変わりに医師に処方してもらう鎮痛剤が流行し、中毒症状になっている患者が出ています。

変な薬物よりも医師が処方しているのだからという理由で流行すると言うのも凄い話ですが、医師が処方しようとも薬と言うのは本来「毒」なのです。

毒を持って毒を制するというのが薬の基本的な考え方ですから、そもそも副作用の無い薬も治療法も無いのです。

ミノキシジルタブレットの副作用

FDA(アメリカ食品医薬品局)が報告しているミノキシジルタブレットの副作用は、以下の通りです。

心室肥大
心臓の下部にある心室が大きくなる症状です。
心外膜液の増減
心臓を覆っている液体が心外膜液で、これが増減します。
腎性全身性繊維症
皮膚が腫れたり硬くなったりして手足が動かせなくなる病気です。
高カリウム血症
血液中のカリウム濃度が上がり、手足の腫れや不整脈・頻脈・筋力の低下、吐き気などを起こします。
多臓器不全
複数の臓器が同時に機能障害を起こす症状

どうしてもミノキシジルタブレットを使いたいなら

当サイトでは勧めませんが、どうしてもと言うのであれば、少なくともAGA(男性型脱毛症)などの専門病院などで処方してもらったりアドバイスをもらった方が良いでしょう。

ネットのレビューなどを見ても見過ごされている方も多いようですが、効果があったと書いている方たちのレビューでも、「動悸が激しくなったからしばらくして止めた」などちゃんと副作用があったことが書かれていたりします。

最終判断は自己責任ですが、あまり無茶をするものでは無いと思いますよ。

 

なお、当サイトでは、薄毛対策を扱うサロンと病院2,700件以上を地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

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